こんにちは、樫本です。

このところ、変な天気が続いています。
上着がいらないほど暖かいかと思えば、今日は底冷えしていたり。
今年は春一番が観測されず、草木の生長にもかなりの影響が出ています。
開花が遅いせいで、たんぽぽや菜の花と一緒に梅が見られたりと、すてきなこともありますが、オリーヴにとっては試練となりそうです。

通常なら、1番最初の新芽が3月中旬ごろには芽吹いていて、4月には本格的に芽吹きだすのがオリーヴの1年の始まりです。
けれど、今年はまだ芽吹いていません。
葉を出すのが遅れるということは、実を充実させるための養分をたっぷりため込むことができないということ。
寒い時期が続くと、それに耐えるために、貯めこんでいたでんぷんを使わなくてはなりません。
どちらにしても、あまりいいことはないのです。

イタリア研修中の同僚によると、ナポリは日本ほど寒くはないらしいです。
「ダウンのコートを、日本に来て初めて使った」と12月ごろにこぼしていました(笑)
イタリア原産のオリーヴを育てていくうえで、長い冬にどう対処するかも、キーポイントになるかもしれません。

夜間の気温が低めなのが、目下の悩みの種です。
農家さんへ出荷直前の苗木の根っこを確認しているんですが、やはり例年より元気がない気がします。
保温や暖房設備を使っても、天候だけはどうにもなりません。
記録上の春一番は吹きませんでしたが、春を告げる風が待ち遠しい今日このごろです。

【南あわじオリーヴ園 オリーヴマイスター 樫本 美保】