先日、イタリアのフィレンツェ近郊のペシャという街にある盆栽博物館に行きました。そこにはなんと樹齢250歳の木をはじめ、様々な種類の盆栽が展示してあり、内装も和風で障子を仕切りとして使用していたり、日本の文化が他国でも認められている事を実感できた嬉しいひと時でした。
なかでもオリーヴに興味を持っていた私は、オリーヴ盆栽を見つけるとひたすら写真を撮り続けておりました。そこで気になるのは「盆栽でも実はなるのか?」という事。ですので近くの苗木業者さんに尋ねてみると、なんとチプレッシーノという種であれば状態が良ければ少しだけ実ができるというのです。
これには非常に驚きました。鑑賞としてだけでなく収穫も楽しめたとしたら、より一層盆栽としての楽しみも増しますし、日本とイタリアの文化を融合したものが一つの形として表れる事になるのですから。
しかし、それを日本に取り入れるためには一つネックがあります。それは外国から植物などを輸入する際は、非常に厳しい検疫があり土を全て洗い流さなくてはならないという事です。それではとても繊細なオリーヴ盆栽は枯れてしまいます。
ならば日本でオリーヴ盆栽を作ってみるしかありません。多少年月はかかるでしょうが、この楽しみをみなさんにも共感していただくために出来るところまで頑張りますので、続きはお楽しみに(^^)。
【イタリア駐在 土居洋介】